WP_20140509_09_19_40_Proここスエーデンも例にもれず国民はコロナ感染拡大に怯えながら、著しく行動を制限された生活を送っている。そしてそれに伴う経済的打撃は時とともに顕在化していく。毎朝ニュースでアップデートされた国内外のコロナ感染者と死者の統計が発表される。はじめは対岸の火事としか思えず、すぐにいつもの日常が戻ってくるものと信じていた。今はまるで全てがコロナ中心に動いている感さえある。日に日にネガティブ思考が常態化していく。

そんな時見つけた作家の本田健氏が語る『「世界の都市封鎖」解除した後に何が起きる?これからやってくる7つの津波と美しい未来』と言う興味深い動画を見た。本田氏の著作を読んだことはないが、主に啓発本の執筆や講演などで人気のある作家らしい。数あるネット情報の中から偶然に見つけた本田氏の主張に日ごろ自分が疑問を抱いていたことへの答えのいくつかがあった。目の前のトラブルにムカついているのに疲れたら、心のバランスをとるためににも大きな世界のことに思いを馳せるのがいい。今回はこの動画の内容の自分なりの理解を要約してお伝えしたい。 

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今ではほぼ定説となった中国武漢市のウィルス研究所(生物兵器開発が進行中との情報もある)から(誤って?)漏れたコロナウィルスが原因で発生したこのパンデミックはひとえに大迷惑以外の何物でもない。しかし全ての物事には二面性がある。責任逃れの為の証拠隠蔽と金儲けに忙しいウイルス発生国中国を除いて、世界中が初めて同じ敵と闘うために協力するという状況を生んでいる。

今後都市封鎖と解除を数回繰り返しながら経済との兼ね合いを見て感染が収束するとしても、秋以降に本当の大不況が世界を襲い、長期化する可能性が強い。世界有数の経済大国といえども今後感染と経済破綻が完全に収束するまでの長い道のりを想像すれば、おそらく今、各国政府が生活難にあえぐ国民全員を養う経済力はせいぜい1,2か月というところではないだろうか。これまで私たちが慣れ親しんできた安定した生活、休日の娯楽、将来の思い描いていた予定や夢はパンデミック終息後もう二度と戻って来ることはないかもしれない。また元通りに職場に復帰できる幸運な人たちがどれ程いるだろうか?一度失われた会社やビジネスを再開するのは容易いことではない。こう言う厳しい未来を見据えたうえで、各自が発想を大きく切り替えて新たな業種や働き方を編み出す必要に迫られるだろう。posk (2)

多くの人にとって、これから起こる大恐慌によって踏んだり蹴ったりが数年続いた後に、資本主義ではない新たなパラダイム(その時代の共通認識)を人類は模索することになろう。例えば、まず貧困層からベイシックインカム(国民として基本的ニーズを保障するための手当て)導入とか、家族形態の見直し、成功の定義(日本で勝ち組と呼ばれた類の成功)の変化とか。金や物への執着から解放されてより精神的な充実を目指すかもしれない。パンデミックがなかったとしても、世界がAI 導入拡大に向かっている時代、否が応でも労働力のニーズ減少が起こる。その時国民として生きる権利をベイシックインカムで保証する必要が出てくる。WP_20130330_003 (2)

400年続いた資本主義経済の終焉がま近か!?

長いあいだ世界中が資本主義、グローバリズムに走り、金儲けのために競争に明け暮れ、搾取や戦争も厭わぬ風潮が蔓延し、貧富の差は拡大の一途をたどった。この不健全な状況を是正すべくパンデミックが天から舞い降りたという風に見えなくもない。ほんの一部の国家が地球上の富の大半を独占し、更に各国のほんの一部の富裕層が国家の富の殆どをを独占するというシステムの中で、持たざる者はおこぼれに甘んじる構図が定着してきた。耳触りの良い「グローバル化」という言葉の響きに惑わされて、国籍を尋ねられて「私は地球市民です!」と答えるのが流行った時代もあったが、結局はさらに富の独占を加速するための権力者たちが思いついたツールに過ぎなかったことが露呈してしまった。特にグローバル化の恩恵を受け巨大化した中国共産党は、それでも欲望が留まるところを知らず領土拡大を推し進め、世界中の警戒心をあおっている。皮肉なことに(誤って?)中国が世界中にばらまいたコロナウイルスが今多くの国にグローバル化の真逆の鎖国を強いているではないか!
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人類の歴史はウイルスとの闘い

100年ごとに人類を襲ってきたウィルス感染は人の都合に無関心に、自然の法則に従って自然淘汰を遂行し、自然のあるべきバランスを再生し続けてきた。今コロナウイルスは弱った生命体(高齢者や持病のある人)を淘汰しているのだ。感情的には悲しくつらい出来事だけれど、私たちは自然の一部にし過ぎない。この自然淘汰が終了した後に残るのは強い個体である。そうやって人類はこれからも命をつないでいくのだろう。

こうして見てくると今起きてることは今後の世界の在り様が大きく変わる入り口にすぎないのではないか?これまでのように惰性で人任せに長いものに巻かれろ根性は通用せず、新たな秩序でもっと優れた生き方を追求するために、各自が積極的に自分の生き方を決定する行動が迫られる。何かトンネルの先に一条の光が見えてきた気がする。こんな美しい未来を思い描いている間に、私自身が自然淘汰の対象者名簿にしっかり載ってたりして、と思えなくもない。!

 
【写真説明】上から
・春 自然はいつもマイペース
・花の絨毯
・イースターデコレーション
・イースターディナー
・桜の季節は毎年やってきた