thumbnail_IMG_0616 (2)  IMG_6492









今回は
5年ほど前に作った掘りごたつコーナーを撤去して椅子生活へ戻す作業を実施した。数日前に完成したばかりだ。その作業をいくつかの観点から紹介していこうと思う。そこそこ大掛かりなリフォームの場合、リフォームエリアが一時的に建築現場/ごみ屋敷状態と化すので始めるタイミングが大切である。運よく亭主がたまたま1週間の海外出張に出ることになり、チャンスは突然やってきた。作業が中断しないように前準備が決め手となる。IMG_0520 (2)

参考のため、前回のこたつエリア設置にかけた労力と費用の概要を紹介しておく。長い外国暮らしに日本らしい憩い空間を取り入れたくて作った掘りごたつ。残念ながら年を取るにつれこたつへの出入り/上り下りが面倒になり次第に放置状態となってしまった。現地の友人らは珍しがって喜んでくれたが。
IMG_0284 (2) - kopia

【こたつコーナー造りの記録】

作業に先立って、こたつを見たこともない大工さんにサイズ入り図面とイラストを描いて堀ごたつユニットを依頼。床下は収納庫に。コストは約20万円で、描いた通りにできて来た。和風イメージ作りとテレビの大画面を目立たなくするため元白塗りだった壁を暗い紫に、手前の壁をオレンジ色に塗装。こたつ周辺の作り付け棚兼背もたれを作り(寝室の床を張り替えた時の床材の残り活用)、IKEA で購入した白木のキャビネット2個とつないで全体を白で塗装後、ゴールドに塗装した天板を釘付け。座椅子はセコハンのキッチンチェア(1個500x2個)の脚を外しヤスリかけて塗装。こたつ布団はキルトのベッドカバーを正方形にカット。こたつテーブルはセコハンソファーテーブル(1000円)に角材で脚をつぎ足し黒に塗装しガラス天板(新品7000円)を載せる。こたつの下に電気ヒーターを置いて暖房。こたつユニット製作を除けば、トータルで3万円前後で済んだのでは。時間的には休み休みやって1週間ほど。

直近の椅子生活へ復帰リフォームの記録】
IMG_6424IMG_6385 (1)IMG_6452IMG_6430IMG_6456


亭主を空港に送った足でホームセンターを梯子して材料調達。今回の主な作業は掘り炬燵ユニットの再活用と周辺のイメージチェンジ。先ず作り付けのテレビの下のキャビネットと棚兼背もたれの撤去。壁を明るいブルーグレーに再塗装。こたつユニットを立てて収納に活用。こたつエリアのあった空間にイスとテーブルを置いて憩いの空間に。ベースができたところで最終仕上げの色合わせと小物の配置。元々家のどこかにあった家具や小物を配置換えしたので限りなく低予算で完了。新たに買ったのはプラスチックの衣装ケース数個と塗料と観葉植物ぐらいか。憩い空間に置いたアームチェア2脚は娘のお古。トータルで3万円程度の出費。所要日数休み休みで4日間。
IMG_6508IMG_6494IMG_6495IMG_6505






リフォームをスムーズに進めるコツは何といっても取り掛かる前に具体的な仕上げイメージができていることだ。寸法と詳細の説明入りで仕上がりイメージをカラーペンを使って紙に描いてみる。動線を考慮した家具の配置、周りの空間との色や形のバランスのとり方などを決める。普段ナチュラル志向の人は、思い切ってパンチの利いた強い色や柄をどこかに配置することで一気に空間が生き生きと輝き始める。視覚からの刺激は予想以上にエネルギー(やる気)アップにつながるのでぜひ試していただきたい。また物を置く空間と置かずに残す空間を意識的に作ってメリハリをつける。日ごろから自分の好きなイメージを雑誌、テレビ、ネット、ショップのディスプレイなどを見るときに写真を撮ったり、切り抜いてスクラップにしておくとアイデアが浮かびやすくなる。正直、実際の作業に突入すると、埃りまみれ汗まみれでタンスを担いだり、釘穴修復、壁や床のやすりかけ、ごみ仕分けに掃除などに追われるので計画してる最中のほうがずっと楽しい。作業自体はひたすらしんどいが、仕上がった時の喜びは生みの苦しみをすっかり忘れさせてくれるほど大きい。


コロナ禍による自粛で盛り下がった気持ちを、誰にでもできるこんなシンプルで安い方法で元気づけてみてはどうだろうか?

【写真説明】最上段左から
 ・ビフォー、アフター
 ・こたつで和食パーティー
 ・こたつコーナー
 ・作業プロセス
 ・リフォーム計画メモ、
違ったアングルから完成したエリア